ニゾラールが効かない症状

ニゾラールはケトコナゾールを主成分とする外用薬です。その作用は男性ホルモンの働きを抑制して抜け毛を予防する効果もありますが、真菌の細胞膜の生成を阻害する抗真菌薬として多くの場合使用されています。真菌とはカビのことであり、頭髪や爪、表皮に常に存在しているもので常在菌と呼ばれています。これらの菌が体力の低下や免疫力の低下に伴って大量に増殖してしまった場合に真菌感染症となって症状が現れます。感染症を引き起こす菌としては、白癬菌やカンジダ、マラセチアなどがあります。特に症例が多いのが白癬菌であり、足の裏などに症状が出れば水虫、股間の場合はいんきんたむしなどと呼ばれています。ニゾラールの作用は真菌の細胞膜を構成する成分の阻害することで菌を死滅させます。人間の細胞膜とは作用する成分が異なるために、人体には影響を与えないのが特徴です。マラセチアによって引き起こされる脂漏性皮膚炎には依然として大きな効果が期待できますが、近年になり白癬菌やカンジダのなかに薬に対する抵抗性を持つものが出てきており、これらの真菌症に対しては新しく開発されている最新の抗真菌薬を使用する場合もあります。またニゾラールを使用する際にも重症例には内服薬を併用してより効果を高めます。真菌症はどの菌によって発症しているのかをしっかりと診断して効果的な治療を行う必要があります。そのためには患部の組織を顕微鏡で観察して鑑別を行います。見た目が湿疹だからといって安易にステロイドを使用してしまうと治らないばかりか余計に悪化してしまう危険があります。ステロイドを使用してしまうと徐々に量を抑えていかないと抗真菌薬を使用することができないため、この点においても顕微鏡での原因菌の特定はとても重要です。

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